SDGsへの取り組み紹介「発光性有機色素」

発光性有機色素は有機EL素材などへの応用が期待されていますが、有機色素は固体など分子が凝集した状態では光りにくいという課題があります。理学部化学科の池田研究室では、有機合成化学の力を使って凝集状態でも光る分子の合成研究・開発を行っています。

発光性有機色素の溶液
紫外光照射時の発光

化学科では、高度な分析装置や様々な試薬を使うことができ、一人の研究者として最先端の研究に携わることができます。まだ誰も発見したことのない、未知の化合物を作ることができます。ただ作って終わりではなく将来的に私たちの身近なところで役に立つ、そんな化合物ができることを目指して、我々は日々研究を行っています。

SDGsの17の目標のうち私たちの研究は、7「エネルギーをみんなに、そしてクリーンに」と、9「産業と技術革新の基盤をつくろう」に当てはまります。

大学で学んできた化学の知識や技術を余すことなく存分に発揮し、人の役に立てるような発光性有機化合物を作りたいという思いで研究に取り組んでいるので、これからも多くのことを学んで吸収し、研究に向き合っていきたいです。

(記事作成:大学院理学研究科化学専攻2年・髙橋侑平)