先進生命科学研究所がブラジル・ペロタス連邦大学化学・食品・薬学センターと学術交流協定を締結しました

東海大学先進生命科学研究所ではこのほど、ブラジル・ペロタス連邦大学化学・食品・薬学センターと学術交流協定を締結。9月6日に同大学で締結式を行い、本研究所の岩岡道夫所長(理学部化学科教授)と同大学のイザベラ・フェルナンデス・アンドラーデ学長が協定書にサインを交わしました。ペロタス連邦大学は、ブラジル南部の都市ペロタスにある国立の総合大学です。今回の協定は、岩岡所長らが同センターと進めているセレン化合物に関する研究などの進展に向けて、さらなる協力関係を構築するために結んだものです。

本研究所は、本学の生命科学やバイオテクノロジーに関する学部・学科横断的な研究活動を集約し、真にQOLの向上に貢献できる高次元で高品質の研究を行うとともに、その成果を広く発信するため、前身である糖鎖科学研究所を引き継いで2016年に設立しました。現在は、理学部と工学部、海洋学部、情報理工学部、医学部、農学部の教員を兼任する約20名が連携協力し、国内外の大学や研究機関、企業と協働しながら、「医薬総合研究」「高機能食品研究」「感覚機能研究」「糖鎖科学研究」の4部門に関する挑戦的かつ独創的な研究に取り組んでいます。

ペロタス大との交流は、岩岡所長が2016年に湘南キャンパスで主宰したセレン化合物に関する国際ワークショップに、同大学のエダ・J・レナルダオ教授が大学院生らと参加したことがきっかけで始まりました。岩岡所長は、「ペロタス大はバイオテクノロジー関連の研究に力を入れており、化学・食品・薬学センターでは多様なセレン化合物の生理活性や動物活性を調べる研究が盛んです。交流を続ける中で、本研究所がセレンを含む特徴的なペプチドや核酸を合成し、その生理活性の調査を同センターが請け負うという、互いの得意分野を生かした共同研究がスタートしました」と経緯を振り返ります。

「セレン化合物には酸化ストレスを和らげる効果が認められており、抗がん剤や抗酸化剤、抗炎症剤への応用が示唆されています。協定締結により、セレン化合物の可能性をさらに追究するとともに、創薬につながる研究を加速できると期待しています。今年の夏には本学の大学院生が3週間にわたり同センターで共同研究に取り組み、大きな学びや成果を得て帰ってきました。本研究所は、分野横断的な特色ある研究成果の導出を目指して今年1月に設置された『次世代研究創成拠点』の一翼も担っています。今後も、さまざまな分野の研究者や学生の交換派遣といった交流を深めて人々のQOLを高めるための共同研究を進展させるとともに、本協定を足掛かりとして積極的な国際展開を進め、本学の研究の活性化や研究力向上に寄与したい」と話しています。

※本協定についてはペロタス連邦大学のニュースにも掲載されています。

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