SDGsへの取り組み紹介「Webカメラを質の高い教育へ利用」

SDGsとは「2030年までに持続可能でより良い世界を目指す国際目標」の略です。大きな目標17個から構成されており、多くの団体や企業がこの一部もしくはすべてを目標に掲げて活動しています。

化学科では、今ある物質を分析してその性質を明らかにする、より良い性質を持つ物質を合成するといった研究を実施しており、これらを通して研究室ごとの専門に沿ったSDGsの達成を目指しています。

化学科は理系教育センターの及川義道教授と共同で、パソコンにWebカメラを接続し、「撮影・分析・クラウドに保存」などをブラウザ上で操作することが出来るソフトウェアの開発を行っています。一見するとこの研究は化学科らしくないと思われるかもしれませんが、化学や理科を学ぶための教育に関する研究といえます。

この研究によって手軽にパソコンにカメラを接続し、データを測定・分析・保存が出来、中学校や高校など高価な器具・装置が使えない場合でも実験や授業中にちょっとした測定が行えるようになるというものを想定しています。

この研究はSDGsの「4.質の高い教育をみんなに」に関係しており、この研究を進めていくことで、必ずしも経済的に豊かではない人々や地域でも、質の高い教育を受けられるようになると考えています。

今後の課題として、現在はカメラのみを対象にして開発を行っていますが、マイクや温度センサーなど他のセンサー類でも同様に測定、保存を行えるように開発を進めていく予定です。

(記事作成:大学院理学研究科化学専攻1年・相原聖人)