化学科の荒井講師と大学院生の発表した論文がChemistry – A European JouranlのHot Paperに選ばれました

化学科の荒井堅太講師と、荒井研究室で研究を行っている大学院生が共著で発表した研究論文「Modeling Type-1 Iodothyronine Deiodinase with Peptide-Based Aliphatic Diselenides: Potential Role of Highly Conserved His and Cys Residues as a General Acid Catalyst.」がChemistry-A European Journal にHot Paperとして選ばれました。Hot Paperは、発展が目覚ましい研究分野において、特に高い関心を集めそうな重要論文を本誌編集員が選出するものです。

ヨードチロニン脱ヨウ素化酵素(ID)は、甲状腺ホルモンの機能を調節し、新陳代謝を抑制あるいは促進する生理活性酵素御ひとつです。IDがどのような分子メカニズムでホルモン活性を調節しているのか、多くの謎が残されています。荒井講師のグループは、IDの働きを模倣する分子を開発し、原子レベルでの詳細な反応メカニズムの解明に成功しました。これらの知見は、バセドウ病などの甲状腺ホルモンが関与する様々な疾患の治療につながるものと期待されます。

荒井先生、おめでとうございます!