新入生へ向けて教職課程の概要、教員免許取得のすすめ

理学部化学科では、中学校・高等学校教諭一種免許状(理科)[いわゆる教員免許]を取得することが可能です。卒業に必要な履修単位(124単位)に加えて、卒業要件単位には含まれない約30単位の教職課程科目を追加で履修・修得する必要があります。大学4年次生では、教職課程の集大成でもある2~3週間の教育実習に挑戦します。実際の教育現場で教壇にたち、理科科目を教えるだけでなく、クラス活動における指導、課外活動教育、学習指導案作成などで、それまでに培った教育法を実践します。また、教育現場の「リアル」に目を向けることで、今後の教育活動において自身に足りないものを見極め、教員採用試験そして教員採用後の最終準備を行うことになります。近年は毎年10名前後の学生が教員免許を取得し、一部の学生は卒業後に教員として活躍しています。

昨今では、教員採用試験の合格倍率は右肩下がりの傾向にあり、首都圏では理科科目は倍率2~3倍と低い値を推移しています。教員になれるチャンスが大きくなる一方で、教育現場の現状を理解し、根気よく指導に当たる、心身のタフさが必要になります。